上海雑感

久しぶりのBlog更新です。(^_^;)

現在、上海で仕事をしています。去年(2009年)の10月19日に上海のオフショアセンターに来て、もうすぐ3ヶ月になります。その間ビザの関係で、何回か短期間日本に帰国しましたが、合計すると70日間ぐらい上海に滞在しています。その中で感じたことをいくつか脈絡なく書いてみたいと思います。

並ばない人たち

上海というか中国の人は基本的に並ぶのが嫌いです。どうしても仕方ないときは並びますが、基本は割り込んでも先に行ったもの勝ちが行動原則のようです。従って、真面目に並んでいると横入りや割り込みされることがよくあります。店側もあまり注意などしません。これはマナーが悪いというより文化の違いで、割り込まれるほうが間抜けな訳で、頭の良い人間は常に人を出し抜くたくましさを持っているという考えが基本にあるようです。でもユニクロ(上海にも何店舗もあります)なんかでこれをやられると正直頭にきます。(笑)例外的に南京西路や豫園の人気の小龍包の店では、皆行儀よく並んで買っています。すごく人気がある店では並ぶのも仕方ないという割り切りもあるようですね。

国家Proxy

良く知られていると思いますが、中国では国がアクセス可能なインターネットのサイトを厳しく規制しています。例えば TwitterFacebookなどのSNS系はアクセスすることはできません。またYouTubeなどの動画系もだめな場合が多いようです。URLを短縮するサービス(http://bit.lyなど)も駄目ですね。また、Blog系も結構制限されているため中国のソフトウェアエンジニアにとっては、かなり致命的に感じます。入ってくる情報量がかなり制限されるため、欧米や日本に比べてタイムリーな情報を得ることが難しい状況です。それでも中国のエンジニアもあの手、この手で国家Proxyの網の目をかいくぐって情報を取得したり、発信したりしようとはしています。今はイタチごっこのようになっていますけど。

上海の物価

上海の物価は高騰を続けています。特に住宅の価格は異常です。上海の地価は毎月値上がりを続けていて完全にバブル状態です。地価の最も高いエリアのひとつである浦東地区は1m23万元(約40万円)を超えていて、あるマンションは1部屋700万元(約9,500万円)で販売されています。東京都内の中心部と変わらない価格ですが、上海の平均年収が4万元であることを考えると異常と言わざるを得ません。普通に考えると誰も買えないと思いますが、ニューリッチ層と呼ばれるごく一部のすごいお金持ちと、親がお金を出せる家庭は購入しているようです。また投機目的の売買も多く、まさにバブルです。かつて日本が経験したバブルがまさに今現実に行われているのを実感します。住宅といえば、中国では男性は結婚するためには家と車を持っている必要があるという文化があります。このため上海では家を買えない独身男性が多く、独身男性の年齢も上がっていると聞きました。IT業界は比較的賃金は高いほうですが、それでも上海で住宅を購入するのは並大抵ではないようです。

まだまだ書きたいことはたくさんありますが、今回はここまでにしておきます。
ではまた。